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ニュートリノ「光より速い」撤回

 素粒子のニュートリノが進む速度について、名古屋大学などの国際研究グループ「OPERA」は、昨年発表した「光より速い」との実験結果を修正する方針を決めたそうです。

 指摘されていた実験の不備を解消したうえで先月再実験した結果、ニュートリノと光の速さに明確な差は出なかったという事です。実験結果は3日から京都市で開かれるニュートリノ・宇宙物理国際会議で報告されます。

 OPERAは昨年9月、スイス・ジュネーブ近郊の欧州合同原子核研究機関(CERN)からニュートリノを飛ばし、約730キロ・メートル離れたイタリアの研究所ま での所要時間を測定。ニュートリノが光より60ナノ秒(ナノは10億分の1)早く到達したという結果を発表していました。光より速いものはない、とするアインシュタインの相対性理論を覆すのではないかと注目されていましたが、事実上の撤回です。

 相対性理論は1905年に、ドイツ生まれのユダヤ人理論物理学者、アルベルト・アインシュタインによって発表された特殊相対性理論と1916年に発表された一般相対性理論の総称であり、量子力学と並び今日の物理学における重要理論とされています。当初の「ニュートリノが光より早い」とする発表は、この重要理論を覆すものとして注目されましたが、あっけない幕切れでした。