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日本大学、井ノ口忠男理事が辞任

 日本大学の6日発表によると、同大学アメリカンフットボール部OBで同大学理事の井ノ口忠男氏が辞任、日本大学に関連する全ての役職から退いたそうです。

 辞任した理由は公表していませんが、日大アメフト部で起きた悪質タックル問題では、日大関係者が部員を呼び出した上で故意のタックルだと発言しないよう口止めするなど隠蔽工作を行っていたことが、第三者委員会が先月29日に公表した中間報告で明らかになっています。

 この口封じをした関係者の個人名は明かされていませんし、大学側もその個人が猪口元理事だとは公表していません。本人も隠蔽工作の意図を否定していると言う事ですが、「軽率な行動で大学の信用を傷つけた」として、辞任を申し出たそうです。

 井ノ口元理事は、日本大学では田中理事長に次ぐナンバー2とも言われる人物でしたが、一連の騒動で辞任した元アメリカンフットボール部監督の内田氏と近い関係で、打ち出しが辞任後も学内にとどまっていたため、内田体制の影響が残ることが懸念され、第三者委員会の中間報告も口封じをした関係者の排除を求めていました。

日産の検査不正、人手不足が背景に

 日産自動車の工場で無資格者が完成車の検査を行い、その事実が長年隠蔽されていたことについて、同社が17日に国土交通省へ最終報告書を提出しました。

 報告書によると、長年にわたって不正が横行していた背景として、生産拡大と団塊世代の退職で人手が不足していたにもかかわらず経営陣がその問題を認識していなかったこと。それどころか、本社からはコスト削減のために人員を減らすように求められていたと言う事です。

 経営陣が現場の状況を全く把握していなかった、つまり現場を軽視していた。そして、丸投げされた現場が不正に手を染めるようになり、それが常態化していった、と言う事のようです。特にアベノミクスで円安が進み、生産が国外から国内に戻り、生産台数が増加していたため人手不足が深刻化、不正は全6工場の内5工場で行われるほどでした。

 また、資格を認定する社内試験でも、事前に試験内容を漏らす等の不正が行われていた事も判明。日産自動車における完成検査の制度自体が機能不全を起こしていた事が伺えます。

トヨタ、営業利益1.5兆円突破

トヨタ自動車が5日に発表した2015年9月中間連結決算(アメリカ会計基準)によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比17・1%増の1兆5834億円だったそうです。

売上高は8・9%増の14兆914億円で、8年ぶりに最高を更新、初めて14兆円を突破。税引き後利益も11・6%増の1兆2581億円と、こちらも3年続けて最高を記録しています。

国内市場や中国市場は低迷していますが、主力の北米市場で販売が堅調だったことに加え、為替相場が前年同期より1ドルあたり19円も円安になったことが利益を押し上げ、中間期としては2年連続で最高を更新し、初めて1・5兆円を超えました。

日本の自動車メーカーは比較的中国への依存度が低いので、中国市場低迷の影響は小さく、特に北米を主な市場とするトヨタは絶好調です。おまけにライバルのフォルクスワーゲンは排ガス不正で売り上げが急減していますから、販売台数世界一も当面守れそうです。あとは、アメリカの景気がいつまで保つのか、です。