Monthly Archives: 6月 2012

菊地直子容疑者を再逮捕

 警視庁は24日、オウム真理教による3件のVXガス襲撃事件に関与したとして、菊地直子容疑者(40)を殺人と殺人未遂の疑いで再逮捕しました。

 大阪市や東京都内の路上でVXガスを使い、教団信者の知人だった会社員の浜口忠仁さん(当時28歳)を殺害したほか、駐車場経営水野昇さん(当時82歳)と「オウム真理教被害者の会」(現・オウム真理教家族の会)会長の永岡弘行さん(74)を殺害しようとしたと言うことです。

 VXガスは、人類が作った化学物質の中で最も毒性の強い物質といわれる、神経剤の一種です。揮発性が低いため残留性が高いうえ、サリンなどと異なり化学的安定性も高く、温帯の気候においては散布から1週間程度は効果が残留するとされています。また、呼吸器からだけでなく、皮膚からも吸収されて毒性を発揮するため、ガスマスクだけでは防護できないという恐ろしい毒ガスです。

 菊地容疑者は当時、薬物の密造などを担当する教団の「第二厚生省」に所属し、このVXガスの製造にも関与したとされています。

ニュートリノ「光より速い」撤回

 素粒子のニュートリノが進む速度について、名古屋大学などの国際研究グループ「OPERA」は、昨年発表した「光より速い」との実験結果を修正する方針を決めたそうです。

 指摘されていた実験の不備を解消したうえで先月再実験した結果、ニュートリノと光の速さに明確な差は出なかったという事です。実験結果は3日から京都市で開かれるニュートリノ・宇宙物理国際会議で報告されます。

 OPERAは昨年9月、スイス・ジュネーブ近郊の欧州合同原子核研究機関(CERN)からニュートリノを飛ばし、約730キロ・メートル離れたイタリアの研究所ま での所要時間を測定。ニュートリノが光より60ナノ秒(ナノは10億分の1)早く到達したという結果を発表していました。光より速いものはない、とするアインシュタインの相対性理論を覆すのではないかと注目されていましたが、事実上の撤回です。

 相対性理論は1905年に、ドイツ生まれのユダヤ人理論物理学者、アルベルト・アインシュタインによって発表された特殊相対性理論と1916年に発表された一般相対性理論の総称であり、量子力学と並び今日の物理学における重要理論とされています。当初の「ニュートリノが光より早い」とする発表は、この重要理論を覆すものとして注目されましたが、あっけない幕切れでした。